Q&A

『五郎窯ってどんな工房?』『五郎窯で学べる事、できる事って?』

入門前や入門後に、様々な方からよくいただく質問をまとめました。ご参考になさってください。

入門前の方からの質問】

Question.1

工房が24時間利用可能
なのはなぜですか?

Answer

陶芸の上達には、たくさんの練習時間が必要です。そのため自主練習はご自身の都合が許す限り、いつでも工房を使っていただきたいからです。練習課題や作品はShogoro先生と話し合って決定します。自分が苦手な行程やチャレンジしたい技法などは、納得いくまでトコトン「土」と向き合えるシステムです。
※このシステムはカリキュラムの都合上、入門から一定期間経過してからになります。ご了承ください。

Question.2

土を沢山使っても、
追加料金が無いのはどうして?

Answer

練習などで使って、いったん使えなくなった陶土は、門下生全員で管理しながらまた使えるよう何度も再生作業をしているからです。また、土の再生は、土の状態を見極める目を養います。

Question.3

自分で作ったオリジナル釉薬
以外は使えないの?

Answer

一般に市販されている釉薬はありませんが、工房で既に研究開発済の手作り釉薬約80種類(古典釉 約60種、現代釉 約20種)が常に使えます。

Question.4

作品や練習課題は、
自分で自由に決められますか?

Answer

本人の希望を考慮しながら、一人ひとりの技量に合わせてShogoro先生と相談して決定します。 工房には様々な技量レベルの門下生が所属しており、それぞれが上達するよう、Shogoro先生が指導しています。

入門後の方からの質問】

Question.1

ロクロの技量アップには、
土練り・土殺しの高い精度が必須?

Answer

陶芸の技量を上げるために、「土練り」「土殺し」といった各行程の習得は大切ですが、その精度にこだわるより、「土に慣れる」事が重要です。「土に慣れる」とは、土の固さや柔らかさ、伸び縮み、緩みや張りといった特性や特徴を、土に触れてしっかりと感じ取れる事です。また、そういった事を『土の吟味』と言いますが、これができると、土の良さを生かした作品を創る事ができるようになります。結果として、ロクロ技法に限らず、全体的な技量アップの近道になります。

Question.2

作品にする『サイン』に
形や場所の決まりはありますか?

Answer

『サイン』とは記しの意味、そして役割は二種類にわかれます。一つは『自分が、自分のものだと分かるため』のサイン。もう一つは、日本の伝統的な考え方から『他人がみて、誰の作品か分かるため』のサインです。前述のサインであれば、決まりなどなく全く自由です。 後述のサインは作品の形状・素材・釉薬・使用法・作法・手書きか印か、などを踏まえた決まりがありそれに則るため、サインする場所やその形が固定されます。さらに言うと、礼法上、流儀上、一門ごとの決まりもあります。 決まりごとは全て教えます。作ったものに相応しい『サイン』を選べるようになってもらいたいです。

Question.3

陶芸で一番難しいものは何ですか?
壺?花瓶?お茶碗?

Answer

何を基準に『難しい』とするかによります。創るものに対して『技術』『企画』『決まりごと』『雰囲気』など、主とするテーマの切り口によって難易度は異なります。 例えば、『お湯呑み』は技術的には簡単なものですが、雰囲気や企画の面から考えるとかなり難しいものです。また、『お抹茶茶碗』や『香炉』は古典的な決まりごとが多く、難しいと感じるかもしれませんが、作者の数奇や気分を入れ込みやすいものかもしれません。

Question.4

陶芸技術が上達するために、
大切なことは何ですか?

Answer

おそらく陶芸にかかわらず、何かを学び上達するにあたって一番大切なことは、学ぶ姿勢です。 『身体の姿勢』と『心の姿勢』。両方が大切です。「センス」や「才能」といったことを気にされる方がいますが、全く関係ありません。

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